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魂は受け継がれる。
Patrol Vessel SOYA Last Voyage
巡視船そうや
最後の航海
本取材および撮影は、海上保安庁の広報活動に資する写真素材の提供を目的としています。
写真の公開に際しては、海上保安庁(第一管区海上保安本部総務部)の承認を得ております。
北海の守護神『そうや』海を駆けた46年の誇り
—それは、北の海を護り続けた者たちの物語—
1978年、極寒のオホーツク海に一隻の巡視船が誕生した。その名は『そうや』。
日本最北の海を守るため、救難・警備・観測という三位一体の使命を背負い、そうやは海へと飛び出す。
—極限の現場に立ち続けた46年—
冬になれば、海氷(流氷)が海を埋め尽くす。
猛吹雪、氷点下20度を下回る世界。
だが、『そうや』は決して立ち止まらなかった。
漁船の救助、密漁の監視、環境調査、そして氷の海での観測任務。
時に荒波に揉まれ、時に凍てつく氷塊に阻まれながらも、そうやは46年間、北の最前線を駆け抜けた。
幾多の試練を乗り越え、今ここに終止符を打つ。
老朽化に伴い、2025年、ついにその役目を終える。
だが、その最後の使命として、北海道大学低温科学研究所と海上保安庁の共同調査により、オホーツクの海氷観測を行い、
最後の航跡を刻むこととなった。
—「この海は問いかける。私たちは何を守り、どう未来へ繋ぐのか。」—
『そうや』の魂は消えない。
46年間の知見は、未来の巡視船へと引き継がれ、新たな「北の守護神」が誕生する日まで語り継がれる。
今、誇り高き歴史が幕を閉じ、次なる時代への扉が開かれる。
各画像をクリックで拡大表示・解説がご覧になれます。
要所にキャプションを挿入しております。
本撮影写真の著作権は海上保安庁・出口慎也写真事務所が保有しております。
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